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川谷ふじの・中野霞『ひょうのたまご』
¥600
歌人ではあるものの、「評」の経験が少なすぎると考えていた2人が、1ヶ月間1首評を続けてみた記録です。 ルール① 毎日続ける ルール② どんなに短くてもいいから続ける ルール③ 同じ歌集・作者が登場してもよい 評になっているのか?なっていないのか…まさに「ひょうのたまご」すぎる1冊です。
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中野霞『資本』
¥1,200
人に会いたいだけなのに、そこに資本が満ちている。 偶像を愛するひとびとに手渡す135首を収録した短歌集です。 2021年以降の短歌と書き下ろしを収録しています。 夢のやわらかいところできみを飼いだんだん明日が遠くなる界 君がみたものが光であればいい 窓はそのためにきっとある 形だけ手に入らない 愛・暮らし・性癖すべてここにあるのに 愛してる(資本)君だけ(資本)(資本)一生そばにいるからね(資本)
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中野霞『劣島』
¥1,200
短歌は、描かれているのが絶望や劣等感だったとしても、美しい景色に見える。 それは、とても、ありがたい。これまで出会った美しい絶望を収めた、135首の短歌集です。 2021年以降の短歌と書き下ろしを収録しています。 アンテナにモズのはやにえ 万引きがやめられなくて土手で寝ている 撃たれると痛い すべてを根に持った僕の中にも眠れる右脳 世の中の大事な部分に君がいて壊したい部分にも君がいた 僕は僕のならない体を思うとき劣島以外の島を知らない 中野霞(なかの・かすみ) 長野県生まれ。 小学生より作歌を始める。 2019年 第62回短歌研究新人賞受賞。